Q AcousticsのConcept20Jを購入したので簡単にレビューを。
経緯
元々、Q Acousticsの3020というスピーカーを2年くらい使用していて結構気に入っていたのですが、上位機種のConcept20Jが代理店直営のECサイトや逸品館で半額程度の金額で叩き売りされているのを見かけ、これはいよいよ販売停止あるなと思い、Concept20を英国から輸入するのとさほど変わらない金額だったのもあり、今回買ってみました。
Concept20Jの簡単な説明
英国WHAT Hi-Fi誌で2013の£200-400のベストバイ賞を取ったConcept20の日本限定バージョンで、元のモデルとの違いは中の配線のケーブルがちょっと高級になって、ターミナルが金メッキになり、ロゴの色が青くなり、サランネットの色が黒からグレーに変わったっていうConcept20J。
英国では元々£350(5万前半円)くらいのモデルを少しグレードアップさせて定価が12万8千円(税抜)っていうのもなかなか強気だなと感じました(途中で10万円に値下げされましたが)。
元々コスパ最強のスピーカーと名高い本機なので、その値段でも店頭なら売れるっていう算段だったのかなと想像しています。
仕様
形式 | 2ウェイ・バスレフ式 |
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カラー展開 | ブラック / ホワイト |
周波数特性 | 64 Hz~22 kHz |
ツィーターサイズ | 25 mm |
ウーハーサイズ | 125 mm |
定格インピーダンス | 6Ω |
推奨入力 | 25~75 W |
日本仕様の金色のターミナル。バイワイヤリング対応です。
Concept20の最大のウリは、10mmのMDFパネルで振動を抑えるジェルをサンドウィッチしたエンクロージャーです。これが振動を熱に変え、エンクロージャーの振動による余計な響きを抑えることができ、出音が非常に素直ということです。
音質
デスクトップオーディオとして利用していますが、とにかく優等生的なサウンド。スペックの通り超高音や超低音が出るわけではないですが、高音から低音までバランスよく鳴り、偏りがありません。さすが、ジェルサンドウィッチ構造。
中〜高級スピーカーのような、伸びのある美しい高音、艷やかで芳醇な中音、重厚で体にクルような低音は出ませんが、私には必要十分。そもそも、そんなに大きな音は出せませんしね。
ドライかウエットかと言えばドライで、スピード感も解像度もこのクラスでは高めなので程よくモニター的な雰囲気もあります。かといって分析的過ぎないのでBGM的に聴き流すこともできます。グッドバランス。テクノ、アンビエント、ロック、ジャズ、J-POP、HIPHOP、R&B辺りのジャンルの音楽を聴く私としては、どのジャンルもそこそこ聴けるのでありがたいです。特に現代の音楽と相性がいいですね。
こんな感じの、打ち込みでタイトなビートのR&Bとか、だいぶ合います。特にスネアのアタック感の表現が素晴らしい。
ちなみに3020との比較だと、音の傾向はかなり似ていますが、解像度がかなり上がり、高音域が美しくなり、低音の締りが良くなった感じかなと。若干バランスが中高音寄りになっているので、80年代や90年代のHIPHOPやR&Bばかり聴いてます。みたいな人だと乗り換えないほうが良いかも。
まとめ
5万円台で買えるなら、だいぶコスパいいと思うぞ!